週が明けて相変わらず椅子に座っていると足の痛みがぶり返すので、再度港区芝大門にある鍼灸院を訪ねて治療を受けました。この鍼灸の先生は、治療の中身を非常に分かりやすく理路整然と説明をしてくれる人物で、私の症状を聞いて『梨状筋症候群かも知れませんね』と言いながら、治療をしてくれました。
「梨状筋(りじょうきん)」とは初めて耳にする言葉ですが、インターネットで調べると、腰の深層で臀部を下方に覆うようにある筋肉で、股関節を外に廻すときに使われる筋肉です。梨状筋の下に坐骨神経が走っているので、この筋肉が硬くなると坐骨神経が圧迫されて、神経沿いの足の各所に痛みがでる症状を「梨状筋症候群」というのだそうです。梨状筋の硬直は、加齢による臀部の痩せ、運動不足で筋肉が衰え、クッション効果がなくなって坐面の硬さがもろに響いてくる場合や、アスリートがランニング運動をやりすぎて筋肉硬直を起こしたりすると、しばしば発症するとのことで、医師よりもスポーツトレーナーの方が馴染みがある症例かも知れません。レントゲンやMRIでは分からず、整形外科医でも直ぐには診断がつかないことがあるようです。
鍼灸の先生の説明はこうです。 坐骨神経痛を起こす病気の代表は椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄です。
①椎間板ヘルニアだと、仰臥で伸ばした足の踵を持って上に持ち上げると、痛くて10度も上がりません。
②脊柱管狭窄だと、歩くのが困難で数分毎に痛みが酷くなり、うずくまるほどになる、
③内臓、骨の腫瘍、細菌感染による痛みは、時間に関係なく一日中、かつ姿勢(座位、横臥、立位)に関わらず続く。また経験では、鍼灸の処方にはずれる異常な痛みを訴える。
私のケースに当てはめてみると ①は90度以上問題なく上がります、
②歩き続けるのは痛みが静まり症状がでない
③座位以外では痛みは緩和します、
消去法で考えていくと、残るのが「梨状筋症候群」ということでした。
今回の発症直前のゴールデンウイーク9日間でジムに3回通い、ウオーキングに2日ほどしたのがやりすぎだったのか、それとも以前から自覚していた臀部の肉が痩せ落ちていたのが原因なのか分かりませんが、なるほどインターネットで見える症状のほとんどが当てはまります。この日の治療は、踵から首筋まで鍼を打ってもらったほか、腰部の留置鍼に変えて左足ふくらはぎ外側のツボ1箇所に留置鍼をしてもらい終わりました。
症状は少しづつ軽くなりつつあります。梨状筋の硬直が原因ならば、筋肉を緩めれば良いのではないかと考え、昨晩はバファリンを1錠だけ服用しました。バファリンは、皆さんよくご存知の消炎鎮痛薬ですが、緊張性頭痛の解消に使われるように筋肉弛緩効果があります。漢方薬の葛根湯にもその効能があり、二つとも肩こり緩和に効果があります。バファリン服用の結果は、期待通り朝まで軽快でした。椅子に座るとまだ不快な痛みはぶり返してきます。医師に相談せずに薬を乱用するのは基本的に避けるべきですが、この程度であれば問題はないでしょう。
処方してもらった漢方薬の相談があるので、整形外科の先生の再診はいずれ受けるつもりですが、次回は「梨状筋症候群」ではないか、遠まわしに聞いてみることにしましょう。医師よりも鍼灸の先生を頼りにするのは我ながらどうかなと思いますが、この鍼灸の先生は飛びぬけて腕が立つと、私は確信しています。