そうだ京都へ行こう第二日
今日は大原方面に行くことにしました。夕刻から降雨が予想されるためできれば昼過ぎには中心街に帰ってくる予定にしました。 三千院、寂光院、詩仙堂を訪れる計画です。
京都駅から市営地下鉄烏丸線で、北山方面終点の国際会館駅へ。京都駅から普通で20分です。国際会館駅からは、ちょうど大原方面行きの京都バス臨時便(9:00)が待っていてすぐに出発できましたが、時刻表では通常、一時間に1本乃至2本なので注意が必要です。所要時間は不確かですが、結構な道のりで30分程度だったでしょうか。
大原三千院周辺は風致地区で保護されていて、里山がそのまま残っています。多くの寺院があるので、天気が良ければ半日以上を過ごしてハイキングがてら散策するのも良いでしょう。もっとも紅葉が真っ盛りのこの時期は人手も多く賑やか過ぎることでしょう。
天台宗 魚山 三千院は、8世紀最澄創建の寺院ですが、12世紀に堀河天皇の皇子が寺に入り歴代の皇室や、摂関家の子弟が住持になった寺院です。洛中からは遠く、冬は雪深い隠遁の地であったので、見るからに政権から遠ざけられた、あるいは遠ざかろうとした人々が代々この寺院に入ったのだろうと思えます。紅葉樹や、苔むす境内は美しく、洗練された空間を作り出していて圧巻です。
一番の見どころは 国宝阿弥陀三尊像を安置した往生極楽院周辺です。阿弥陀三尊は、衆生救済のため腰を上げる刹那の姿を写した勢至菩薩、観音菩薩を脇に従えた阿弥陀仏は金彩色が残り、美しく座しておられます。
三千院の周辺には、薬師如来、阿弥陀如来、釈迦如来などを本尊とする来迎院や、いくつかの寺院や音無の滝があるのですが、今日は三千院から徒歩20分あまりの寂光院に向かいました。
寂光院は天台宗 清香山 玉泉寺という正式名の尼寺。平清盛の娘、高倉天皇の后である建礼門院が余生を過ごした寺として有名です。この寺は一説に、聖徳太子が創建したとも伝えられ、平成12年の火災で焼損した本尊地蔵菩薩の体内に3000体以上の小さな地蔵菩薩像があったのですが、その小像は聖徳太子自身が彫刻したものだと言い伝えられています。こじんまりした境内は静寂ですが、ご本尊を除けば見るべきものも少ないのですが、大原バス停留所から寂光院までの15分ほどの道程はのどかで、心が安らぎます。
大原バス停留所に戻った後は、出町柳方面へのバスに乗車し、八瀬駅で下車、叡山鉄道に乗り換えて左京区一乗寺へ。 詩仙堂を訪れました。詩仙堂(左京区一乗寺門口町)は、江戸時代初期、三河国の武士で優れた文人であった石川 丈山の隠遁の居宅で現在は曹洞宗永平寺の末寺(詩仙堂 丈山寺)となっているそうです。 夏の暑い日にでも庭を前に昼寝をすれば気持ちよさそうです。詩仙堂庭園の紅葉はまだまだでしたが、詩仙堂近くの白川通りの樹木はすっかり色づいていました。
ここで真黒になった空模様で雨を心配しながら、河原町に戻り遅い昼食をとることにしました。
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