そうだ京都へ行こう最終日
今回の京都行はまるでジェイアール東海のキャンペーンに乗っけられてしまった紅葉物見遊山です。ジェイアール東海は春秋の行楽シーズンに、京都、奈良各寺院、イベントを目玉にした観光旅行キャンペーンを毎年打っていますが、さすがに名だたる名所は対象としてキャンペーンを打ち尽くして、集客効果から言えば不発のものも推測できるようでした。
昨年秋は東西本願寺、今年の紅葉は嵯峨野周辺、とくに二尊院、最近は左京区黒谷の金戒光明寺(山門修理中で来年竣工、おそらく来年は大々的にキャンペーンをすると思います)ですが、不遜ですが、このあたりのキャンペーンになると首を傾げたくなります。
最終日、紅葉のメッカ 東福寺を訪れました。東福寺は京都駅からJRで一駅奈良寄りにあります。臨済宗 慧日山(えにちざん) 東福寺(東山区本町)は伽藍のなかの通天橋という屋根付き廊下から見た紅葉の景観の見事さはあまりにも有名です。
東福寺は訪れる度に思うのですが、伽藍に並ぶ禅堂、本堂、方丈、三門いずれも壮大で境内を歩いていると気持ちが伸び伸びと気宇壮大にさせてくれる希有な寺です。京都の寺院では珍しく、奈良の大寺に匹敵するような構想で建てられた寺院だと思わせてくれます。ただ、残念ながら、本堂ならびに方丈はそれぞれ昭和、明治期の再建です。
通天橋にはたくさんの観光客が訪れ、大型バスでやってきた日本各地、中国の人々でごったがえしていました。紅葉の盛りの来週以降はもっともっと賑やかになるでしょう。しかし、この寺院の景観が今回の訪問先では最も美しいと思います。
東福寺に来たので、近隣の泉涌寺を訪ねました。 真言宗 東山 泉涌寺(せんにゅうじ)。皇室の菩提寺として御寺(みてら)と呼ばれ、戦前までは宮内省管理下にあったとのことです。
長い上り阪の参道を歩いて大門をくぐると正面に仏殿が見えてきて、この光景はジェイアール東海が昨春だったか何度もCMで使っていた映像で、確かに印象的な光景です。 泉涌寺境内は紅葉もさほどでなく、参道脇にある今熊野観音寺の紅葉の方が見応えがありました。
ここで京都駅まで戻り、地下街ポルタの京料理 萬重で昼食をとり、東山安井 にある安井金比羅宮(東山区東大路松原上ル下弁天町、東山安井バス停すぐそば)に参詣しました。通称「安井のこんぴらさん」は悪縁切り、縁結びの神さまで、櫛供養の祭りが毎年9月第四月曜に開催されるので有名です。かみさんが使い古し、歯の欠けたつげ櫛を奉納するためでした。
面白いことに神社境内に面して古いラブホテルが存在し、この神社の御利益は縁切り、縁結びどちらなのか、不倫や、ゆきずりのカップルだと御利益もありがた迷惑なのではないか、などど下らぬことを考えてしまいました。知る人ぞ知る神社なのでしょう、若い女性や修学旅行の女高生が参拝に集まっていました。東山安井は豊臣秀吉正妻ねねが秀吉の冥福を祈るために建立した高台寺があり、この高台寺も紅葉で有名なお寺です。参道をそぞろ歩きしていて、折悪しく雨が落ち始め、連日18000歩程度歩き回って疲れがたまりはじめたので、帰京準備のために早めに京都駅を目指すことにいたしました。
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