吉野山の賑わい
2日目。宿坊をチェックアウトした後、すぐに吉野山です。バス駐車場のある下千本から、吉野山山頂付近の奥千本までは、歩いて2時間ほどで、ほとんど軽い登山の準備が必要。シャトルバスもありますが、一度に数万人に上る来場者で、バスツアーはこの日も400台が順番に出入りを繰り返し、正午を過ぎると、駐車場待ちで1時間以上待機するツアーバスもあり、ツアーでの参加で奥千本までの往復はとても無理です。そして、今年の早咲きで桜は、下千本、中千本はすでに葉桜状態、麓から山頂の奥千本(今が満開見頃)を眺め観るだけではありますが、桜を愛でるだけでなく、吉野は山を愛でる、と言う言葉通り、雲一つない今日のような陽光に満ちた春の日の吉野は、楽しいウキウキする、ハイキングでした。
吉野山の登山道は、途中の金峯山寺(修験道の総本山)のいわば参道そのもので、吉野葛、草餅・葛餅、奈良漬けなどの店、温泉宿が建ち並び、賑やかで大変な混雑ぶりです。金峯山寺蔵王堂(国宝)には、秘仏の蔵王権現三像が現在公開されていて、青色に着色された憤怒の表情の像は見応えがあり、一見の価値があると思います。ジェイアール東海ツアーズでも今年はこの蔵王権現を奈良観光の目玉の一つとしてキャンペーンを張っていて人出を誘っていましたが、これだけ大柄な権現像は希少で、なるほど圧倒的な存在感に満ちていて驚きました。
さて、昼食を挟んで4時間ほど吉野山でのハイキングを楽しんだ後は、奈良県宇陀市(吉野からは30分ほど)の垂れ桜の巨木「又部衛桜」へ。桜はすっかり散ってしまい、満開時の華麗な姿を写真で眺めて想像力をたくましくしただけでした。
京都市内に戻り、帰路の新幹線に乗車するために急いでいる京都駅すぐそば、後10分というところで、なんと、交差点信号で、進路レーン変更禁止の横断歩道すぐ手前で、併走していた軽四輪が前方に無理矢理割り込もうとし、我々の乗ったバスが急ブレーキをかけたものの間に合わず、軽四輪右後部にドスンと追突する羽目になりました。あきらかに先方の無理な割り込みが原因で、レーンをまたがって斜めになった後方に追突、超低速状態だったので、軽い挫傷者が数人でただけで、深刻な事故ではありませんでしたが、おかげで警察官がやって来て、現場の確認なのどで、40分遅延、帰路の新幹線乗車に遅れないのかハラハラしました。東京へ戻る旅行者添乗員を含め、全員無事に帰路につくことができ全員拍手喝采して喜び合いましたが、なかなか貴重な珍しい体験をしました。私はいままで乗車していたタクシーや、友人の車で2回追突されたことがありますが、追突する車での経験は初めてでした。やれやれ。
肝腎の吉野桜ははやくも散りはじめ、若芽だらけで残念でしたが、霊場高野山の宿坊、吉野金峯山寺蔵王権現像は予想以上素晴らしく、ハラハラの事故も経験でき、忘れられないツアーになりました。
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