秩父観音巡礼第1回
今年は12年に一度の午年総開帳を行う秩父三十四観音巡礼のバスツアーに参加することにしました。秩父観音巡礼は今から780年前の文暦元年(1234年)甲午年に始まったとされ、すべての寺院でご本尊の観音像の総開帳が行われます。開創の午年にちなんだものとも、観音の眷属(けんぞく、家来という意味)の馬にちなんだ行事ともされていますが、いずれにせよ、阪急交通社やクラブツーリズムなど、このバスツアーを取り扱う旅行業者がキャンペーンをしており、結構な人気ぶりになっています。朝早く集合場所のJR横浜駅西口近くは群馬、伊豆の温泉地行バスの旅行客で大変な混雑。ややマイナーな秩父巡礼も、バス2台60名と聞いて驚きました。秩父巡礼は埼玉県秩父市、秩父郡下三町の比較的狭い地域に点在するので、日帰り全5回で行われます。
第1回の本日は、
第1番 誦経山 四萬部寺 → 第10番 万松山 大慈寺 → 第13番 旗下山 慈眼寺 →第15番 母巣山 少林寺 → 第11番 南石山 常楽寺 →第17番 実正山 定林寺 → → 第16番 無量山 西光寺 → 秩父神社
と参拝しました。 秩父札所は巡礼地として完成したのが室町期と新しく、三十四の寺院の大半が曹洞宗寺院で、本日も7か寺のうち5ヶ寺が曹洞宗、少林寺が臨済宗建長寺派、西光寺が真言宗豊山派です。 いずれの寺院もさして古い寺院ではなく、ご本尊の観音像も比較的新しいものばかりではあります。 すべて秩父市内に点在し、バスでなくとも徒歩でも十分可能なほど近接しています。ただ、秩父巡礼の日程は一日あたり6~7寺院をまわるので、昼食はバス車中で済ませ時間を省いても、横浜駅帰着はすでに午後8時を過ぎるほど、過密なスケジュールでした。
隣席の男性お一人さまは、すでに板東、西国を済ませ、秩父も2回目。午年の総開帳に合わせて再度秩父巡礼を思い立ったといいます。
秩父には平安時代の古くから観音信仰が根付いていたとされ、各地で観音像が祭られ、その観音を守るために寺が開創された、特異な歴史をもつとも言われています。各寺院、ご本尊について語るべきことは多くはありませんので、ここではそれぞれの寺院の写真を並べるだけにします。
大慈寺
慈眼寺
少林寺
定林寺
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