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2014年7月18日 (金)

緑内障の精密検査

5月に人間ドックを受診し、その時「1年後再検査」の所見がついていた、眼科の精密検査を受けることにしました。50歳代以降の年齢の方によく指摘される「視神経乳頭陥凹拡大」の疑い、というものです。 所見の「1年後」というのは、翌年の人間ドックを受けることで経過観察をすればよく、要治療等緊急性のあるものではありません。

  Shishinkei


視神経乳頭陥凹とよばれるのは、眼球の網膜に脳から視神経の束がつながっていて、眼球内のごく小さな窪みの部分です。硝子体が膨張して眼圧が上昇すると、この乳頭部分が拡大損傷し、視神経が傷つくことになると、視覚を失います。これが緑内障で、人間ドックでは眼圧測定や、眼底写真撮影(乳頭部分を撮影し、その状態や、血管を観察します)、簡易視野検査を行うのが一般的です。要は、眼圧が高まって視神経がつながっている窪みが拡大していないかどうか検査をし、窪みが広がる気配があると緑内障を発症しているかどうか調べているのだそうです。この指摘は結構の頻度で中高年齢者に見られるもので、私の場合は2009年から毎年指摘されてこれまで、2回ほど眼科医に再検査をしてもらいました。いずれも問題なしの診断結果でしたが、最近3年間眼科には行っていなかったので、久しぶりに検査を思い立ったのでした。近くの評判の良い眼科医へ10時前に行くと、待合室はすでに30人近くの患者で一杯。40分ほど待って、視力検査、角膜曲率半径計測、眼圧測定検査。しばらく待って医師の問診。両眼それぞれ明るい光を当て覗き込んで視診する顕微鏡検査(細隙燈顕微鏡検査というらしい)を受けました。医師の説明によると、「緑内障の心配なし、水晶体、硝子体の濁りもすくなく白内障の現状心配なし」とのこと。なぜ、「視神経乳頭陥凹の拡大」所見が多発するかという説明をしてくれました。それによると、極度の近視、加齢等を原因として眼球が後ろの方向に拡大、変形していくことは、稀ではなく発生し、そのため、前面からの眼底写真で正円に近く映っていた視神経乳頭陥凹部分が、楕円形に変形して映ることがあり、光のあたり具合で色が薄くなり、いかにも視神経が損傷しているように疑いがでることがある。人間ドックの眼底写真だけでは、担当の内科医が判断できないはずで、怪しいものにはすべて疑いの所見がつくことになる、とのこと。眼球の形が変形する原因は定かでないそうですが、よくあることで医師は歯牙にもかけない様子でした。とりたてて心配はないとのことでしたが、念のため、精密な視野検査もしましょう、と言われ、そのすぐ後に両眼の視野検査を受けました。

全部で1時間45分ほどかけて検査、受診は終了。治療、定期診察は不要。気になることがあればその時点で受診に来なさい、との放免。検査料3980円なりを支払って解放されました。安心料としてはお手頃なものでした。街の眼科クリニックの患者さんの多いことに驚きましたが、詳しい説明を初めてしてもらい納得、満足いたしました。

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