安藤忠雄さんのすい臓がん
読売新聞朝刊を読んでいて文化欄に建築家 安藤忠雄(73)さんのインタービュー記事が掲載されていました。安藤さんの手になる建造物を紹介した作品集「安藤忠雄の建築4」を最近出版した、というもの。その記事の冒頭に安藤さんが昨年7月すい臓がんが見つかり、すい臓、脾臓を全摘出する手術を受け、術後6か月におよぶ抗がん剤治療を受けていたことが書かれていました。「体調は別に悪くない」と言っておられていますが、私は、すい臓がんの全摘の実例を初めて知ってまだ仕事をしている強烈な姿に驚きました。
安藤さんは2009年に胆のうがんで摘出した経験をし、術後スポーツジム通いをして体力強化のうえ完治してしまった、というとんでもない生命力をもった人物です。ネットに残っていたインタービュー記事(2014年12月)では、すい臓手術後、週に3回スポーツジム通い、毎日1万歩ウオーキング、食事の際の咀嚼60回を励行している、と平然と発言しておられました。『すい臓を全摘して生きている人はいるが、元気でいる人はいない』、と医者に言われたことを逆に励みにしたと言います。我こそはその元気な患者なりという反発心でしょうか。
安藤さんは、工業高校卒後、独学で一級建築士になり、その才能を発揮してついに東大やハーバード大学で教壇に立ち、東大名誉教授にまでなった化け物のような人物ですが、氏の闘病ぶりも、良い意味で「化け物」そのものです。
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