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2024年8月

2024年8月30日 (金)

脊柱管狭窄除圧手術入院記

8月19日(月)から24日(土)まで入院して脊柱管狭窄除圧手術を受けてまいりました。

手術は20日(火)午後、約2時間半の手術、翌日にはベッドから立ち上がって病院内を歩き回り、翌々日から理学療法士に指導されてリハビリトレー二ングを始めました。低侵襲の内視鏡手術というのはこれほどまでに体の負担が少ないのか、と実感しました。脊柱管を走る脊椎神経を圧迫していた黄色靭帯を切除して、圧を取り除き痛みを除去してもらいます。足底にあった異常感覚は完全に消えていませんが、痛みはなくなりました。痺れ、皮膚のざらつきが残っていますがこれはもう少し経過を見ることになるようです。5泊6日の入院は各スタッフの規律高い働きやキチッとした連携ぶりに大変感心させられました。人の命、健康を守る病院だけに当然と言えば当然ですが、徹底したプロフェッショナルな仕事に敬意を憶えました。

手術に関し不安や効果に疑問を持ち手術を回避する方も大勢おられると思いますが、入院がどのようなものだったかご参考までに披露します。
   脊柱管狭窄による激痛発症は2022年1月、整形外科クリニックの受診下、運動と鎮痛投薬で保存療法を2年5か月行い、外科手術を検討する目的で脊椎専門外科病院を受診したのがこの6月で、7月および8月に外来診察を受けて入院するに至ったものです。

 

8/19 第一日 手術前日

10:00に受付後、病棟看護師に迎えられて4人大部屋に入りました。昼食をすませると次々に薬剤師、栄養管理士、理学療法士がやって来て入院中の服薬の指示、毎食「軟菜食」(胃全摘者用に準備してくれました)の確認、手術翌日からのリハビリプログラムの紹介を受けました。
また入院期間中は6時14時17時に自分で体温測定をすませ記録するように言われます。看護師巡回時は体温確認とともに血圧、血中酸素濃度を測り、足指先を上下にパー、グーにして看護師が反対方向に圧をかける力比べをしました。下肢の麻痺、筋力状況を調べるためです。

15:00シャワーを浴びて体をよく洗浄。ベッドに戻り背中をイソジンで消毒されました。だんだん明日の手術に向けた臨場感を感じるようになります。夕食前、執刀医が部屋に来てくれましたが、CT画像のコピー(腰椎)を見せられ
        「あなたには腰椎が6個ある」   と告げられたのは衝撃でした。

人の腰椎は通常5個ですが、15%の人は6個、5%の人が4個で、基準外のケースは珍しくないそうです。削る腰椎の番号を間違うと大変ですから、手術前にしっかり確認するのだそうです。私の場合は第4と第5の腰椎の後方部分 椎弓に穴(径16㎜)を開けて中にある黄色靭帯を切り出します。黄色靭帯は脊髄神経を囲んで衝撃から神経を守る組織ですが、加齢により硬化したり肥厚して神経を圧迫、下肢に痛みを生じさせます。その圧迫が出て脊髄神経が走る脊柱管の隙間が狭くなることを狭窄といいます。狭窄のある腰椎と痛みの生じる位置は相関があり、足裏は第5となります。ただし、私のMRI画像は第3~4腰椎間の狭窄が重症なのでその箇所に時間をかけると執刀医から教えられました。

腰椎が6個あったせいなのか、保存療法のかかりつけ整形クリニックの先生が、すべり症が第3腰椎とか4番とか、番号を時々間違えていたことに私は混乱したことがあります。あの先生は腰椎6個を認識していなかったのかも知れません。

その夜、4人部屋患者は私ともう一人の2人でした。


8/20  第二日 手術当日

手術は12:45からの予定です。前夜21:00から今朝07:00まで水分(水、葉のない茶)のみ、07:00以降は絶飲です。

10:00点滴開始、12時前に抗生剤点滴追加、予定より少しは早く12:20に手術室に運ばれました。口に酸素マスクをあて麻酔を注入されたとたんに意識を失い、一度目覚めたのが手術終了後の15:15、ついで目覚めたときにはベッドの上で仰臥、尿ドレーン、血液ドレーン2本(背中の切開2ケ所)、酸素マスク、点滴2本で寝た切り状態でした。

執刀医の術後説明も夢現(ゆめうつつ)、成功あたりまえなのか、医師から「うまくいきましたよ」とも「成功です」とも言われた記憶がありません。医師のいうままに足先を上げ下げしたり、力比べをしたりして、麻痺や筋力低下がないことをチェックされました。その夜は疲れて19:30に眠りに落ちます。

新しい患者一人が入っていてそのいびきでなんどか目が覚めましたが、まずまず眠れました。


8/21  第三日  歩行開始

07:00には採尿ドレーンを外されベッドから起き上がり、着替え、清拭をしました。看護師が記念にと小さな瓶に入った切除した黄色靭帯、血まみれの骨(椎弓の一部)を持ってきてくれました。持ち帰りができないので写真撮影をします。

執刀医がやって来て「歩けましたか?」が第一声でした。内視鏡腰椎除圧術が優れた低侵襲手術とはまさに額面通り。ソフトコルセットを着用して、痛みもなく普通に歩くことが出来ます。つい無意識に足を伸ばして立ったまま腰を曲げてしまいがちですが、これは1か月は禁止だそうです。でも普通に痛くもなにもなく動作ができます。それでも1か月は左右、前後の体の曲げ、捩じることは禁止です。

歩いてレントゲン室に向かいますが、体には出血ドレーンが二つついています。それぞれ50㏄ほどでこれは標準的な出血量、そこからはほとんど量が増えて来ることはありませんでした。理学療法士のリハビリ前のガイダンス、手術後の体調確認で麻酔医が部屋まで来てくれました。
同室の患者お二人が会話しているのが耳に入ります。一人は脊柱管狭窄除圧手術をすでに受けて翌日退院、新しい方は頸椎ヘルニアで明日以降に手術を受けます。

夕方には体温が37℃を越えました。手術後2~3日は微熱になりますが看護師によれば想定内だそうでした。

夕食前執刀医と出身地の話題。大阪府で私も良く知る名門校の卒業生でした、利発で勉強好きな、お転婆娘がすくすく育ち、そのまま医師になった、という風です。患者の私がなにを質問しても、馬鹿にせず、分かりやすく丁寧に答えてくれる賢明な女性医師です。


8/22 第四日 大部屋個室状態

早朝看護師が採血。9時前に執刀医が来て血液ドレーンを抜いてくれました。抜く作業は痛いですが、身についたチューブ類がなくなって一挙に体が楽になりました。

理学療法士がついてリハビリ。せいぜい30分、体幹と足(四頭筋、ハムストリング、ふくらはぎ)を鍛え、ストレッチで柔軟性を保つトレーニングです。無理のない範囲です。看護師から退院後の受診予約を打ち合わせたら、突然、「明日でも退院できるがどうですか?」と聞かれて面くらいました。土曜日にかみさんが病院まで荷物持ちで迎えに来てくれる予定ですし、今から準備するのも面倒で断りました。4泊5日で退院も可能ということで、びっくり。

昼頃、新しい患者がこの部屋に入院しましたが、突然、明日の手術を止めたいと言い出したようで、ざわつく中で結局退去してしまいました。この段になって手術のリスクが念頭に昇ったのか、執刀が最若手の女性で不安になったのか?  理由は知る由もありません。私も受診の際「いつでも手術を取りやめたければ申し出て頂いてかまいません」と言われましたが、ぎりぎりでこんな切羽つまったケースもあるのですね。実例を目にすることになりました。

その晩、頸椎ヘルニア手術を受けたはずのお隣ベッドの患者は帰って来ず、大部屋で1人だけ、もはや個室状態になりました。
どうやら手術後の「観察室」に入られたようです(執刀医のヒント)。観察室とは24時間容態管理や麻酔による一時的錯乱に陥り患者身体の安全管理を必要とする場合医療スタッフで見守る部屋です。

 

8/23  第五日 頸椎患者が戻る

05:30起床。廊下をぶらぶら歩きつつ共用トイレに入ろうとしましたが、二つともすでに使用中でした。共用トイレは3つあり、一つが女性用、二つが男女兼用です。この病院の建物は新しく、トイレも広く清潔でとても使用しやすいですが、高齢者の朝はとにかく早いのです。

朝の執刀医顔出し。温泉は9月初旬の退院後診察で傷口の治り具合を見てから。退院後の日常性生活注意点のパンフレットでも、感染症がこわく、自宅でも一番風呂、入浴剤なしが書かれていました。

昼食前に頸椎ヘルニアの患者が元気よく帰って来ました。後でよもやま話をする機会がありましたが、長野飯田市近くの郡部からバス、JR中央線を乗り継いで4時間余りでやって来られたようです。76歳、鼠経ヘルニア(左右とも)、頸動脈ステント挿入、右膝人工関節置換済み、6年前名古屋で脊柱管狭窄除圧手術を受けたものの痛みが引かず、頸椎ヘルニア手術と脊柱管狭窄の治療を求めてここまで通院しているそうです。この病院は北は北海道から、南は沖縄県まで全国から到来するので珍しくはありませんが、満身創痍で極めつけのような患者さんでした。頸椎ヘルニアは手術の甲斐あって手の痺れは消失したそうです。脊柱管狭窄治療はこれからです。

夕方執刀医が巡回。明日は休日なので入院中の最後の挨拶をしました。手術後撮影したCT画像を持参で、切除した椎弓の個所を教えてもらいました。第4椎骨椎弓、第5椎骨椎弓下端にありました。この医師の博士号は骨粗しょう症の研究なので、骨量測定のあれこれを教えてもらいました。骨粗しょう症気味のかみさんの治療をしてくれるとありがたいのですが、この病院の治療対象ではなく残念なことでした。


8/24 第六日 退院

朝食後、本日退院患者を対象に切開痕チェックで担当医師が巡回して傷口を見てもらいOKをもらいました。
10時過ぎには会計清算をして退院になりますが、その前に病院内のリハビリテーション室でリハビリ。

理学療法士が2人で私を含めて3人の患者が指導をしてもらいます。
8台のベンチや、いくつか筋トレマシンもある広いスペースの本格的なトレーニングルームです。
プロアスリートもこの病院のスポーツ整形専門医にかかっているので、この部屋はよく活用されているようです。
入院期間中から理学療法士つきでリハビリをしてくれる整形病院は希少で貴重だと思います。
お一人は右膝人工関節置換手術を受けてリハビリ中。術後1週間と聞きましたがそれにしては、杖もなく庇うでもなく至って普通に普通の歩幅、スピードで病室まで向かいます。塩分の少ない病院食で残念だが温かい食材を温かいうちに提供してくれて満足だと強調しています。
この病院の患者は概して明るくて意欲的。「手術をうけられる」「治せる」と希望をもって入院している方が多いからでしょう。
元気な患者さんを見ているとエネルギーをもらえます。

 

とにかくプロ集団、プロ経営の病院です。迎えに来てくれたかみさんと残暑残る中、
汗をかきつつ帰り道につきました。

2024年8月29日 (木)

腎臓結石が自然流出しました

喜ばしいことに朝一番のトイレで小さな黒い粒を便器に発見。4x2㎜の腎臓結石でした。尿管でつっかえ猛烈な疼痛を起こすことなく自然流出してくれて万々歳でした。結石が詰まって激しい痛みを発症したのが生涯2回、自然流出は今回で7度目です。長径10㎜ほどの大きさのものになると尿管のどこかで詰まり猛烈な痛みで卒倒しそうになりますが、4~5㎜ていどであれば水分をよくとれば流し出せるチャンスがあります。


  今年の夏は暑く熱中症にならないよう、うまくもないミネラルウオーターを飲むように心がけていたこと、ひょっとして先週の入院で食事量が制限されかつ間食が禁じられ、水分を取りなさいと言われ続けたおかげか?  ある友人からは病院の健康食で体が浄化されたのだろう、と言われました。心の浄化までは無理でも、粗食、精進のプチ成果かもしれません。

 

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腎臓結石は食生活や体質に起因し、成分、色、形それぞれ個体差があります。私のスイカの種のようにつるんとして硬い固まり状の石がどの成分か分かりません。でも、前回が2021年8月で3年ぶり、私の体内工場が石を生産し続けていることは確かのようです。

2024年8月25日 (日)

脊柱管狭窄除圧手術を終えて

先週は脊椎専門病院に入院して狭窄の神経圧迫を減少させる手術を受けて、4日後の昨日土曜に退院しました。

狭窄除圧手術とはいうものの、知れば知るほどそのメカニズムは想像とは異なります。神経の中なのか並走するのか、それとも血管にまとわりついているのが神経なのか、脊柱管が狭まり血流が悪くなって炎症が起こることにより神経から疼痛のもとになる物質が流れるのだろう、と暇に任せ病室ベッドの中で推測していました。血流確保を目的に血管への圧迫をとる「除圧手術」なのであり、この手術で半身麻痺がおこることはむしろ異例ではないのか、とも思いました。座骨神経痛発症メカニズムをきちんと教えてくれる先生はいないでしょうか? 執刀医は病棟でもどんな突飛な質問にも嫌な顔せず分かりやすく答えてくれる明晰な先生でしたので、機会があれば質問してみたいと思っています。

自信満々に見える執刀医は患者より手術の安全性を十分に認識しているからなのでしょう。

    退院直後の現時点では、足底の違和感はありますが痛みは消えています。

手術の前に驚愕したことがあります。私に腰椎が6つあると言われたことです。一般的に男女とも腰椎は5個で、胸椎と骨盤に繋がっています。しかし、人の15%は6個、5%が4個持っているのだそうです。執刀医によればいずれもメリット、ディメリットはない、とのこと。しかし、6個あれば柔軟性が多少あっても不安定性要因が増えるでしょうから、狭窄やヘルニア、側弯症があるかも知れません。つまり私の狭窄は腰椎の数のせいだった?!   執刀医が手術前夜教えてくれましたが今まで言われたことはありません。


病棟の雰囲気は暗くありません。若いアスリートの入院患者も多いですし、なにより日本全国からやって来る患者の方々が、ここで手術をしてもらえる、治せると、希望を持って入院していて、病棟にいると他の方の生命力を注入されるとさえ感じます。病院スタッフや医師もこの分野のプロ揃いです。治療、身体管理が合理的で整然としたシステムに載っていてそれには感心しました。いずれ折をみて入院記録をご披露させて頂こうと思います。低侵襲手術とはよく言ったもので翌日朝から病棟内を歩き回り、ストレッチや軽いトレーニングですが理学療法士によるリハビリプログラムを受けていました。まだしばらくソフトコルセット着用を言いつけられていますが早く体力をつけて旅行に行きたいものです。

まずは生還をご報告します。

2024年8月17日 (土)

脊柱管除圧手術を前に

今朝は早くから脊椎専門病院に行ってPCR検査でした。本来は入院3日前昨日の予定だったところ台風7号暴風雨のため延期になったものです。試験管に5㏄ぐらいの唾液を採取して看護師に渡して今日はおしまいです。台風一過、30℃を越える猛暑の中最寄り駅から7~8分歩いて喉がカラカラで唾液が出るかどうか?看護師が心配していましたが、この患者、思ったよりも体内年齢が若いようですぐにたっぷり唾液が採取できました。

肝腎の足裏、右腓骨の痛みはここ2~3週間穏やかになり症状は改善しています。保存療法、運動療法でしばらく凌げるかも?


ただ肺気腫(COPD)で病院の過剰気味の反応を見ても分かるように、これから年を重ね肺のみならず、心疾患(今はなにも懸念ありません)が出てきたり、肝機能や腎機能が衰えて基礎疾患を心配するようになればすんなり手術を受けることが難しくなるでしょう。筋力が衰えてくればたった1週間寝込んだだけでロコモになる可能性もゼロではありません。痛み止めで長期間凌いで神経自体の損傷をきたせば除圧手術の意義が損なわれることになります。脊椎手術のリスクと、保存療法を継続し根本治療を先延ばしにするリスクを天秤にかけると、ままよ、基礎体力もあるうちにしっかり手術を受ける方が私にはよい選択だと思えるのです。

    それにしても投薬、保存療法でずるずる2年半も続けたことは失敗でした。整形クリニックで、いつまでにどの程度の症状改善を期待できるのか、さもなくばどの時点で保存療法以外を検討すべきなのか? ビジョンもクリニカルな経過管理もないまま対症療法だけになってストレスが溜まっただけでした。運動療法でもどうすべきか患者である私は手探りに終始しました。
    かみさんがその友人たちに「うちの亭主は脊柱管狭窄でね」とお気軽に触れ回ったおかげで、実は、うちも・・・うちでも・・・と6,7人の方が同病相哀れんでいることが判明しました。その症状や治療法はさまざまで除圧手術を受けることが最善とはとても断定はできません。しかし、医療記事にいう、70歳代男性の10%程度が狭窄症というのはおそらく過少に過ぎるのでしょう。実態は30%をはるかに超過するように思えます。

というわけで、来週月曜に入院し、大安の日火曜に手術を受けて参ります。麻酔から目覚めたらまず足腰が麻痺していないか試してみるでしょう。朝昼晩の病院食もやや心配です。胃全摘でいつものように、イカ、タコ、貝類、スパゲッティ・ラーメンの麺類は消化に難あり避けてくださいと申しいれていますが、ちゃんと忘れないでいてくれるでしょうか? 病院内では食品持込不可、調達不可能、外出禁止で提供食事だけで過ごすことになります。

2024年8月14日 (水)

梅宮アンナさん(51)の乳がん

女優、モデルの梅宮アンナさん(51)に乳がんが見つかり抗がん剤治療中であると梅宮さんが公表しました。

乳がんには、いくつかの種類があり梅宮さんのケースは乳がん全体では5%程度の浸潤性小葉がんで、がん細胞がバラバラに散らばり、消化管や腹膜、卵巣などに転移しやすいものだといいます。父親である梅宮辰夫さんが若いころから多重がんで闘病したことを見ていたアンナさんは毎年人間ドックを受け健康管理に注意していたそうです。不幸なことに、見つかりにくい特殊ながんでこの5月精密検査を受けたときにはステージ3Aに進行していたため、すでに抗がん剤の治療を始めています。

乳がんで長い期間闘病される女性のご苦労は男の私には想像もできませんが、どうか強い意志を持ち希望を失わず日々を送られるよう祈ります。

2024年8月11日 (日)

彩風咲奈 千秋楽ライブ

いつものデンで宝塚歌劇ライブをTOHO川崎の映画館で見てまいりました。かみさんの希望でチケットを手に入れたものの友人が行けずピンチヒッターで私がお供をしたものです。宝塚大劇場で上演中の雪組「ベルサイユのばら」千秋楽の公演です。雪組トップ彩風咲奈の引退公演でもあります。千秋楽で彩風咲奈お別れショーと、同時に退団する4名の挨拶があるので長丁場になることを覚悟で席に座りました。

 演目の「ベルサイユのばら」は1970年代の初演から宝塚18番で、歴代の中でも 実力と人気のそろったトップが主役を張っています。それだけに人気があり、劇場チケット抽選応募しても落選つづき、席の取りやすいTOHO系映画館ライブ抽選券も初めて落選、一般の一斉販売(はやいもの勝ち)でやっと入手したものでした。現役トップの中でも歌唱力と踊りが抜群に上手とされる彩風咲奈さんは、すこし三白眼気味の涼やかな眼で、背の高さ(173㎝)がなければ和服が似合う粋筋の姉御風に見えます。宝塚随一のCOOL BEAUTYといわれる彩風さんは3オクターブは出そうな歌唱と頭上高くまで上がる長い脚、その実力の高さから熱心なファンが多く、映画館の周囲の席でもすすり泣く声が聞こえていました。大劇場さよなら公演なので13:00から17:30まで、たっぷりあっていつものようにお尻と腰が痛くて困りました。

彩風さんの歌声は確かに魅力的です。退団後は安直に稼げるディナーショーばかりでなく、きちんとした歌を作ってもらい活躍の場を与えられることを願います。

 

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2024年8月 9日 (金)

脊柱管狭窄手術前診察

本日は脊柱管狭窄除圧手術前の検査、執刀医説明、入院ガイダンスの日です。朝8時30分の専門病院登院から午前中、びっしりスケジュールが詰まっています。さすがに専門だけあって決められた手順で流れるように時間枠が設定されていて、整然として無駄のないスケジュール運営には感心するばかりでした。長くなりますが、ご参考までに詳しく書き留めます。

時間割はこうでした。
08:30  受付 すぐに腰椎CT検査(胸部CT検査なし。今回の放射線量は通常倍で腰椎対象のみ)
09:25~09:50 主治医の診察、手術説明(かみさんが09:35から同席)
10:00~10:25 看護師からタブレットPCを渡され手術、入院のガイダンス動画視聴(待合室)
10:30~11:00 入院準備詳細を看護師と打ち合わせ(コルセット購入など)
11:30~11:55 腰椎MRI検査
12:00~12:20 事務局スタッフによる入院手続き書類交付、終了後会計

 

<主治医診察および手術説明>

1.服用薬
①抗血小板薬クロピドグレルは7日前から休薬、バイアスピリンに代替させる。手術当日は服薬中止。
②COPD緩和を目的に、気管支拡張噴霧剤(スピオルトレスピマット)を一日1回2吸入(14日間)を行う。
③当院処方のトラマドール、オパルモン以外はビタミン剤、サプリを含めすべて今日から停止する。

2.症状の再確認
①歩行テスト  診察室の中をなんどか往復。踵立ち・つま先立ち上下屈伸運動
②筋力テスト  仰臥姿勢で医師と足にかかる圧力、引く力と対抗(4つか5つの態様)
③脚気反応、両足の感触テスト

3.狭窄の状況
①問題となる狭窄は、第3腰椎(L)・第4腰椎間、第4腰椎・第5腰椎間。L3/4がひどくほとんど詰まった状態。
②L3は前方に数㎜動く前方すべり症がある。すべり症は脊椎の不安定さを招く可能性があるが現状は4段階で1番目の軽度。固定術を施すほど重度ではない。現状で障害がないし、これから障害が出るかどうか数年、10年単位でも何とも言えない。小さなすべり症ずれは珍しくない。
③狭窄と下肢の痛みの相関度は患者によってまちまち。重度の狭窄があっても症状がなく日常生活になんら支障ない人もいる。
④保存療法で1年後治癒する症例30%、悪化 30%、症状が改善もせず悪化もしないで続く40%というデータがある。

4.手術方式
①「右内視鏡腰椎除圧術」。背中正中から右2か所を18㎜程度切開し、16㎜径の内視鏡を挿入してL3/4,L4/5の椎弓一部を切除、黄色靭帯を切除して神経の通り道である脊柱管を拡大する。
②椎弓切除は症状のより重い右側から行い、右側の拡大を重点的に行ったうえ左側の靭帯切除を行う。
③この術式はいくつかある一般的な方式の一つ。数種ある術式の中で切開が小さく感染症防止に有利、低侵襲で回復が早い。
ただしやや熟練の技術が必要とされる。当院ではこの術式をとる。

5.合併症
①硬膜損傷    3% 神経、靭帯を囲っている硬膜の一部が剥がれることがある。硬膜に靭帯の強い癒着がある場合靭帯切除の際にまれに起こる。髄液が流出して頭痛などを発症するが硬膜修復は手術中に迅速に行われる。
②狭窄症再発  5% 手術箇所での再発。靭帯切除して拡大できても腰椎そのものの変形や軟骨の減少は回復できないので症状が重度であれば再手術が必要になる。
③硬膜外出血  1%  ごくまれに止血処理がうまくいかず血腫ができると麻痺を起こすことがあるので緊急手術を行う。
ICUを必要とする重篤なケースが万一起こった場合は提携病院に転院し当院が責任をもって対応する。
④感染症        0.5%

そのほか、手術中身体管理で弱い電流を体に流す際、電流の刺激で稀に舌や唇を噛む事例、エコノミークラス症候群などがある。

6.そのほか、質疑回答
①入院は前日、手術、翌日から歩行開始で3泊、入院後6日目の退院。前回医師説明より1日短い5泊6日。
②手術取りやめはいつでも申出て頂いて結構。活動的なシニア層は保存療法で痛み止めの抑制的な日常に満足がいかず手術を受けることが多く、そのケースでは私(医師)もお薦めする。さらに高齢化して活動的でなくなると除圧手術をせず服薬で痛みを抑える選択をすれば手術のニーズは低くなることは当然。
③基礎疾患があると手術が難しくなることがある。とくに心臓、呼吸器、肝臓に重度の疾患ある場合。当病院が入り口段階で断ることはないが、ケースバイケース。全身管理を万全にして手術を受けてもらうが患者の身体状況による。

 <入院準備>
看護師および事務局スタッフによる説明


①診療代支払いは現金、クレジットカードのみ。保証人は妻女、子供でよい。保険適応なので医療費限度額適用がある。
②パジャマ、タオル類はレンタルあり。シャンプーなどアメニティもレンタル料金に含まれる。業者請求書でコンビニ払い。
③外出、外泊は一切不可。お見舞い、付き添いは家族を含め一切不可。入退院時の付き添いは1階ロビーまで。
④入院中マスク着用。ひげは剃る。



 

あまたの書類、あまたの項目の説明で私自身やや混乱気味でメモ書きに必死でした。
ただ医師も十分に診察時間をとって質問に答えてくれましたし、看護師も打てば響くテキパキした対応で、さすがにプロ集団という感じでひとまず安心しました。これで1週間後に入院前PCR検査、そして3日間自宅待機のうえ入院となります。
あとは手術の成功を願うばかりです。

2024年8月 8日 (木)

一日にスーパー4往復

脊柱管狭窄手術を受けるにあたって準備が必要です。準備と言っても肉体的、生理的なそれではなく日常生活上の準備。

手術で脊椎を支える周辺後背部の筋肉の一部を剥がされるので術後1か月はソフトコルセットを装着して重い物を持たないよう注意されるようです。どのくらいの重量をいうのか分かりませんが、飲用・煮炊きに使用している南アルプス天然水(2Lボトル×6のケース買い)を買い置きしておかないといけません。1ケース6本で我が家の3~4日分です。この分量をかみさんが一人で持ち帰り、家の中でも積み上げるのは無理です。手術後1か月ぐらいは確保しておかないといつ不足することになるかも知れません。今日は二人でえっちらおっちら、スーパーマーケットに4回出かけて9ケース持ち帰ってきました。ヨーカドーハッピーデイ(8のつく日、5%引き)なのです。おかげでかみさんの顔見知りのパートの女性従業員に、「あらぁ、何回も大変ねぇ」と言われました。かみさん、事情がありまして、とだけ言い訳をしたら、『重いものねぇ』と同情なのか、嫌味なのか不明でテキトーなお言葉を頂いていました。

我が家では南アルプス天然水を何十年も愛用していますが、コロナ発生時、備蓄用なのでしょう、2ケース買ってレジに並ぼうとしたご婦人に、何のゆかりもない70歳前後の爺さんがキレて『こらっ、買占めはいかん』とそのご婦人に大声で難癖をつけていたことを思い出しました。独りよがりの正義を振りかざすご老体の多いことよ。

日本では飲用・煮炊きに水道水を使っても感染症や、汚染の心配はないと思うのですが、ミネラルウオーター愛用がすっかり習慣化しています。災害時の備えにもなりますから。 来週も折を見てまた購入備蓄しないといけません。

2024年8月 6日 (火)

かかりつけクリニック受診

2か月に一度のかかりつけ医受診の日。抗血小板薬クロピドグレルの処方を貰いに行きます。

先日脊椎専門病院からこの薬の手術前後の服用について所見を求められたことが話題になりました。専門病院が患者(私)に休薬させることを可とするか、その期間中、代替の薬(「薬効半減期の短いもの」)を摂取させるべきか、かかりつけ医の意見を求めたようです。先生がそのやりとりを説明してくれたものの、結局どんな所見をファックスで返したのかはっきりしませんでした。専門病院あての回答文書を渡されました。封緘をしているので中身は不明です。専門病院の手術前のチェックが当然とはいえ厳格な手順を踏んでいることに、この先生が感心していました。余談ながら、今日の請求書にその医療情報提供書の代金なのでしょう、『未収金750円』と記載がありしっかり徴求されていました。

胸部CT検査や、この薬の扱いをどうするかは次回の病院での担当医受診で指示されることになります。

2024年8月 5日 (月)

株式暴落!

転げ落ちる岩盤がいよいよ止まらないでいます。本日週明け東京市場は日経225が4451円13%近く下落して終値31458.42円、ザラ場安値が31156円です。金利引き上げ正常化を得々として断行した日本銀行植田和夫総裁、いわずもがなの金融政策コメントをその前に発言していた河野デジタル相、十倉雅和 日経連会長、新浪剛史 経済同友会代表幹事などはこれほど金融市場が混乱に陥るとは思いもしなかったでしょう。岸田首相も能天気に投資熱を煽りつつももはや無策で大恥をかくことになりました。円安をエンジンに円を借り入れて日本株に投資、もしくは円売り外国通貨買いで米国やその他に投資していた市場が逆回転を始めました。投機筋がその逆回転を始め、それをきっかけにとうとうかなりの投資家の投げ売りを誘い込んだようです。これほどの相場はブラックフライデーや、コロナショックの時でも見たことがありません。
    迂闊とも思える日銀総裁はじめお歴々の不用意の発言で、海外勢が日本の金融政策に愛想をつかしたようにも見えます。さていつ相場が落ち着くんでしょうか? 15:30記

 

住んでいるマンションの省エネ住宅改修(去年の窓サッシ、ドア改装)にともなう所得税特別控除の税務署あて書類提出を終えました。予想通りの還付がなされるようで心待ちしていますが、およそ12月頃になりそうです。数年前にかみさんの配偶者控除(38万円)の適用を漏らしてやはり4か月かかりました。お役所仕事といわざるを得ません。

2024年8月 2日 (金)

落ちるナイフはつかむな

株式相場の格言です。東京株式相場は終値ベースでは7月11日42224.02円からじりじり下げて日銀金融政策会合で小幅ですがとうとう金利引き上げ(→0.25%)を決定した31日からたった2日で3000円超の下げを見せて今日の日経225終値は35909.70円になりました。もはや「落ちるナイフ」そのものです。株式相場で、不可解で突発的な下げが起こった時、ヤッホー!待ちに待った買い場がやって来た!、と買い向かうのはナイフを掴んで大けがをするという戒めの格言です。7月11日史上最高値42224.02から下降率15%。日銀金利上げとはいえ、やっと0.25%。株式にしても、為替相場にしてもこれほど大きな影響を与えるのは確かに理解できません。

 連日東京株式市場が終わって欧州市場に入った途端、先物相場で日経225インデックスを崩す動きが大きくなるパターンを見ると、力わざの相場としか思えません。きっと短期投機筋の仕掛けでしょう。市場に溜まった投資家の買い玉、個人株主で買い持ちになっているポジションを投げるのを誘っているように思えます。そう考えると、このナイフをがっちり掴みたくなります。というより、すでに掴みまくっています。きっと底入れして次は相場が反転すると思います。荒れた相場で跳梁跋扈する投機屋さんのこれからの動きは注目です。15:50記

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