午後かかりつけの内科クリニックを受診しました。抗血小板薬クロピドグレルの休薬相談とワクチン接種予約が目的です。
クロピドグレルは数年前、特定検診時の頚動脈エコー検査(オプション、他の医療機関)で「プラークあり、軽度動脈硬化の疑い」と診断され、当時のかかりつけ医から処方され服用していたものです。ただし、頸動脈エコー検査はそのクリニックでも、また今のクリニックでも1年に1度継続して検査を受けていますが、プラークは1.1㎜以下の厚みで治療不要、かつ狭窄なし、と診断され、高脂血症でもないので脳梗塞、脳出血、心疾患のリスクは差し当たって高くないとされています。
また処方量は標準的な1日3回計75㎎でなく、毎夕食後1回25㎎でまるで気休め、予防薬とも思えるものでした。この夏、脊柱管狭窄症の手術を受ける際には、服用していることで動脈硬化による血管障害の可能性が問題にされ心外な事態になったこと、また常日頃から私自身、そもそもこの処方量、血液検査の結果に照らして不可欠な治療薬なのか疑問に思っていました。
しかも胃全摘後遺症の悪性貧血予防で服用しているビタミンB12剤も、脊柱管狭窄対症の血流促進剤オパルモンもどちらも血液サラサラ効果があり併用すると過剰になる可能性があります。
余計な服用を止めたいと思い、現在のかかりつけ医に相談をしましたが、『停止したとたんに脳梗塞などを発症するといけないしなぁ?』とブツブツ漏らしながら、可とも不可ともコメントはしてくれません。
そこで、いったん3か月休薬して次の受診時、頸動脈エコー検査をしてもらい、問題がなければ服用停止し、その後も経過観察のエコー検査をお願いすることでようやく了解をとりました。そのうえ、医師から休薬中のリスク説明を受けて患者である私が申出た旨の「念書」もどきに署名をして落着しました。
これで処方薬は、脊柱管狭窄症の当面の治療薬 トラマドール、オパルモンだけになります。クロピドグレルや大建中湯などは必要な事態になればその時また医師に相談をするつもりです。
巷間、高齢者の薬漬けが問題になるものの、一度医師が診断して処方してもらった服薬を止めることはこの例を鑑みてもそれほど容易ではないと思えます。医師自身の診断に常に迷いないものとはいえないでしょうし、ましてや他の医師が診断したものを改めて見直すことに積極的な医師がどれほどいるのか疑問になります。クロピドグレル1日25㎎という中途半端な処方を止めるには、当初処方をしてくれた医師しかいないのかも知れませんが、それにしても今のかかりつけ医はご自身のリスク管理は隙がないようです。当初の医師は20年以上に渡ってお世話になっていましたが、ご自身の病気で突然の廃業になったものでその後診断してもらえなかったのでした。
受診ついでに10月から始まった、コロナワクチン接種(8回目)とインフルエンザクチン接種の予約をしてもらいました。
コロナワクチンは今月下旬、インフルエンザは11月中旬でお願いしました。