先月行ったばかりの長野を訪れ今回は戸隠神社を参拝しました。
かみさんの要望に従い前日に到着後善光寺参拝、市内で宿泊し翌朝戸隠神社を訪れました。急行バスでの戸隠参拝だけなら日帰りで可能でしょうが、戸隠の参道を歩いて一ノ宮の宝光社から神道(かんみち)で中社まで登ることにしたのです。戸隠神社最後の宮 奥社入口までは中社から徒歩で20分以上、さらに社殿まで熊が出没する深い森を徒歩40分かかるので中社までにとどめました。
長野移動後さっそく善光寺脇参道の小菅亭(そば処こすげてい、市内長野367)で昼食をとりました。蕎麦は細切、水分を含み柔らかめで北野家、大丸のそれとも共通しています。返しはやや甘口で好みが分かれるところでしょう。デミタスカップで焙煎香りのあるコーヒーをセルフサービスで提供してくれ洒落ています。宿泊は駅近くの相鉄フレッサインにしました。神奈川県下に営業路線のある相模鉄道グループのビジネスホテルチェーンです。先月も利用しましたが部屋が清潔、寝心地良いベッドでお薦めです。
そば処 小菅亭 善光寺脇参道にあります 平日昼時を外れていたので店はすいていました
湯葉玉子とじ と天ぷら+かけそば
翌朝アルピコ長野交通の急行バスで戸隠神社宝光社まで直行(50分)しました。このバスは中社、奥社入口まで行くことができます。宝光社の男坂を下から眺めて即諦め、女坂をえっちらおっちら登り、それでも息切れしました。その後の中社までの神道は、時に熊も出没する森の中で日中といえども単独や、二人きりで歩くには心許なくスリル満点です。中に樹齢数百年の杉の大木や寄生する樹が絡まり大蛇のように見えるものもありさすがにパワースポットの妖気を感じさせます。
森の中を行く神道 宝光社~中社、 中社~奥社とあります 中社まで若い人であれば20分ほどの登坂

中社までの神道 人影もなくこんな道が続きます 前方を一人歩いていた男性が途中から諦めて引き返してきました
生命力を感じる異形のデフォルメ
絡まったつるが蛇にしか見えません
中社に着いたのが11時前、戸隠一番人気のそば屋 うずら屋を探します。中社大鳥居の斜め前、すでに長蛇の列で店頭の待合リストに名前を記して順番待ちをすることになります。「ただいま一時間待ちです」の表示があり、中社の参拝を先にすませました。曇り空が幸いして雨も降らず暑い日差しにさらされることもなく店頭周辺でのんびり待つことが出来ました。呼ばれたのは55分後でした。

人気のない神道(宝光社~中社)を登りやっと中社に到着します
中社社殿 本日はここまでです
鳥居前にある 蕎麦処うずら屋 一番の人気店です 2階もあって中は結構広い
名前を呼ばれた時にその場に不在の客も、少なくとも一度は後で呼び直して入店させているようです。客待ちを仕切っている若い衆もキビキビしていて手馴れています。テーブルに座ってから気が付きましたが、この店は忙しくとも女性、男性店員も愛想よく気が利いていて動きが早い。店長らしきベテランの親父さんが、頼む前に蕎麦湯を飲むための茶碗をかみさんに持ってきてくれたり、「つゆを少し入れると美味しいよ」と新しく出し汁をすぐに持ってきてくれました。有名な繁盛店ですがこれだけ店員が親切でキビキビしているので人気がある理由が分かります。そして何よりそばが美味しい。帰りの急行バスの予約時間もありましたので、天ざると玉子とじだけで、見るからに美味しそうな蕎麦がき、蕎麦豆腐は試せませんでした。それでも十分 戸隠そば、山菜天ぷらを堪能できました。私は高校時代山岳部に入って北アルプス縦走の最後、戸隠そばを口にしてその美味しさに感動したことを思い出しました。自家用車や急行バスで直接中社まで来て戸隠そばを楽しみにやって来る参拝客の多いことは容易に想像できます。路線バスもあり往来に支障はありませんが、急行バスは全席指定、混雑するので事前予約が必須です。
信州はそばの量は多め 細切、戸隠は腰があります(もちろん柔らかめに茹でてもらいました)
そばつゆは濁りなくすっきり、やや辛め
12時47分中社発の急行バスは45分で長野駅到着。ターミナルにある東急百貨店、JR駅ビルMiDoRi で土産物各種を買込んで、当駅始発あさま自由席に乗って帰路につきました。今夜はよく眠れそうです。