元幕内力士 藤ノ川さん転移性肝がんで死去
大相撲元幕内力士 藤ノ川(本名 服部祐兒さん)が転移性肝がんで死去したと報じられています。
同志社大で学生横綱、アマチュア横綱タイトル獲得のうえ1983年角界入り、1987年引退の後は大学教授、日本学生相撲連盟評議員などアマチュア相撲の指導にあたっておられたようです。享年64歳。
肝臓は血流、リンパに載ってがん細胞が行きつき転移巣ができやすく原発性肝がんよりも多く見られます。肝臓に転移しやすいがんに圧倒的に大腸がん、胃がんがあり、すい臓、胆道、肺、乳がん、卵巣、子宮など多くのがんが続きます。大腸がんなどで見られますが転移巣が肝臓内に散らばらず、数が数個にとどまっていると部分切除などで治療に希望を持てることが多いようです。胃がんでは微小のがんの塊が散らばるケースが多く切除が難しくなってしまいます。また肝臓は血のかたまりそのもので臓器内を無数の血管が巡っているので出血を防止し安全に手術するには高度な手技が必要だとされています。できれば肝転移するまでの段階で原発がんの治療を開始したいものです。
元藤ノ川関のご冥福をお祈りします。合掌。