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子平(四柱推命)

2021年9月 6日 (月)

総裁候補を勝手に鑑定します

菅義偉首相の総裁選撤退で、いよいよ我こそはと候補者乱立、どなたが次期首相になるのか混沌としてきました。

多難な外交・対近隣国紛争・パンデミック対応、日本経済の立て直しが必須の課題の上、もはや世代交代が重なって凡庸な平時の宰相タイプでは務まらないと目されます。今週以降、自民党内では我こそはと候補者が東西奔走してにぎやかになることでしょう。政権末期の混乱とも、醜い党内権力争いとみなせないでもありませんが、このエネルギーこそ自民党の原動力なのだと思います。ただ、候補公示まで10日以上あり衆議院選挙の顔作り、勝馬に乗ろうとして最後の局面まで流動的です。そもそも推薦を受けられない方も出てくるはずで、現時点では魑魅魍魎のCaosというべきです。いささか時機尚早であるものの有力候補を、子平で勝手に私が品定めしました。座興の一つとしてお読みください。

なかで岸田文雄氏、石破茂氏の八字についてはこのBlog 2018年7月26日および2014年9月10日で採り上げています。ご参照ください。


岸田文雄氏  1957年7月29日 出生時間推定

(八字)                                            (大運) 77    63   57   47
時 日 月 年                                                 庚   辛   壬   癸
己 壬 丁 丁                                                 子   丑   寅   卯
酉 寅 未 酉   

   候補者の中で政治家としてもっとも相応しい性格、気質をもった人物です。政界での活躍はまだまだ続くと思いますが、最盛期は62歳までに過ぎ、すでに「大御所」として退かれたりご意見番、長老、ご隠居さんになってしまったごとき大運です。もし総裁に担がれたとしても、つねにリーダーシップを問われる宰相になるでしょう。

                                                   

石破 茂氏  1957年2月4日 出生時間推定 

(八字)                                          (大運)   70   60   54 
時 日 月 年                                                 己   戊   丁
壬 丁 辛 丙                                                 酉   申   未
寅 未 丑 申

能力発揮の意欲もあり、これまで積み上げてきた経験を成果に結びつける大運の中にあり、もっとも新総裁に近いと思います。ただ、イメージだけの国民人気でなく、身近で人物を知る議員仲間の信頼を失っていて好機を掴めるかは怪しい情勢です。政治家としていまだ活躍期のさなかにあり気質的にリアリストであり、計算高さ、知性は十分ですが、本質は「有能な役人」タイプでしかも典型的な組織埋没型人間です。調整、故実踏襲実務家、あくまでも「平時の宰相」です。パンデミック下、乱世では困難に直面するでしょう。また弁舌力に欠け派手な表舞台は向きません。その点、菅義偉首相に似ています。

 

河野 太郎氏  1963年1月10日 出生時間推定

(八字)                                        (大運) 68 62  58  50
時 日 月 年                                            庚  己  己  戊
丙 癸 癸 壬                                            申  未  未  午
辰 丑 丑 甲                                                 己  丁

極めて活動的、外向的ですが、強烈に我を通し押出しのきくタイプです。思考が柔軟、朝令暮改も意に介さない革新性があるものの、実は気分屋で、ち密な論理的思考はできません。動き回るうちに敵をつくり、四面楚歌になって自爆する姿が浮かびます。現時点で新総裁に最も近い人気を囃されていますが、大運を見ると、多忙に縁遠い閑職や、暇な、至って健康的な生活の中にあることが示唆されます。未来は歴代自民党首相と同じく超短命政権でしょうか?

 

高市 早苗氏   1961年3月7日 出生時間推定(早朝とも)

(八字)                                     (大運)  74   70   62  60  50
時 日 月 年                                          戊   戊   丁  丁   丙
丁 己 辛 辛                                          戌   戌   酉  酉   申
卯 亥 卯 丑                                          戊   辛   辛  庚

華やかな女王様気質の人物です。人が集まればいつの間にか蝶よ、花よと持て囃され場の中心にいて人気を集めます。凡そ、政治家というよりアーティストやセレブ夫人のような八字。意外と理詰めで科学的思考の持ち主。活動的で外向的、知的能力にも恵まれています。ただし、独創性が過ぎて、理想家で時に大言壮語、実現性に乏しい言動があります。従来型の政治家ではなく、いずれ時を得て大化けするかも。宰相として立つには現実感覚に優れ実務能力に長けた相棒が必要です。ファーザーコンプレックス。

 

子平で占ってみましたが、安倍晋三氏の再選、三選時のような恵まれた大運にある候補者はこの中にいませんでした。  石破茂氏が能力発揮に最も近くにありますが、議員仲間の不人気からすると総裁選出は難しそうです(私も大嫌いですし、そもそも政治家として信頼できません)。つまり、どの方も決め手なし、本命 なし、大穴 高市 というところでしょうか?                         

2021年3月21日 (日)

Google Meet オンライン

今日はGoogle Meetでオンラインミーティングでした。子平(四柱推命)研究会に参加したのです。 今どきの大学生がキャンパス閉鎖でオンライン講義を受けるのとかわりがありません。パソコン画面に向かって座り続けていると、頭痛がしてきました。
事例研究がどんどん進行できるので、効率は良いのかも知れません。数年前に卒業した放送大学のスクーリングがどうやっているのか分かりませんが、こんな感じなのか知れません。ほんの2時間でも、教室対面授業よりも厳しい環境であるとも思えますし、ドライアイや閉塞感で今の大学生に同情を禁じえません。

2019年11月29日 (金)

中曽根康弘「大勲位」逝く

午後今月最後10回目のゴールドジム、今週4回目。下半身中心に、軽く大胸筋もトレーニングをして、

           85分 負荷総重量 96.5トン+バイク10分+クロストレーナー30分で終了。

ジムでTV画面を見ていたら、中曽根康弘元首相の記録映像が流れていて あぁ、亡くなったんだな、とすぐに分かりました。
戦後自民党政治の歴史の中で異例なほど、日米外交で功績をあげG7 で日本の存在感を強めることができました。国内では成田新空港の土地収用、国営企業(専売、国鉄など)の民営化を成功させたとされます。大政治家としての業績に対し、79歳時 大勲位菊花大綬章を叙勲されています。大勲位は異例の最高勲章で、後の自民党内の綽名は「大勲位(だいくんい)」でした。

中曽根氏は高崎中学4年終了、旧制静岡高校、東大法科卒、内務省官僚になった秀才ですが、入省後海軍で幹部候補生(短期現役制度)に志願し海軍主計中尉任官、重巡洋艦 「青葉」に配属されます。大昔(私が高校生の頃、読んでいた軍事雑誌『丸』掲載か?)、中曽根氏の海軍勤務時代の自叙伝的エッセイを読んだことがあります。
         中曽根氏が新任士官として古参兵に軽んじられまいとして一計を案じ、乗艦して最古参の叩き上げ下士官(元ヤクザ)を士官室に呼んで自己紹介の傍ら、「よろしく頼む」と仁義を通しました。若造ながら上官である偉い中尉に頭を下げられて、下士官がその後の任務では常に任侠子分のごとくよく働いてくれたと。その思い出を語り、中曽根氏は、人は誠実に頭(こうべ)を垂れて、人の助けを得て勤めを果たすことだ、という趣旨のことを記していました (うろ覚え)。その文章の趣旨とは少し異なるかも知れませんが私は、エリート育ち役人にない胆力を持ち、根っから政治家的腹芸のできる人物だったんだな、と思ったことを記憶しています。

       かつて、子平(四柱推命)の研究会で話題にした中曽根康弘氏の八字は次のとおりです。
中曽根 康弘  群馬生   1918年5月27日 生時推定

           時  日  月  年
           甲  甲  丁  戊
           戌  戌  巳  午

性格は、外向性が強く活動的、じっとしていられない性格。人気者だが空気を読んで言うことが変わる。時として嘘をついて不信を買うこともあるものの、弁は立つ。
     日本の刻苦勉励、遮二無二にのし上がっていく旧来型政治家とは異なるタイプで、派手な振舞いが仇になって日本の政治家としては大成しない八字と評価されていたと思います。転機は、49歳運輸大臣あたりですね。47歳からの大運が変わり、53歳からの大運は多忙で大活躍するべき運勢になっています。49歳の時、佐藤栄作首相に取り込まれ、それまで反佐藤先鋭の中曽根氏が「風見鶏」と悪口を言われながら運輸大臣に就任し、その後、党三役、通産相、64歳の総理就任と上り詰めていきます。結局、風見鶏の悪評は総理になるまで言われていましたので、中曽根さんの政治家としての評価は総理大臣として発揮した権勢、指導力だったのでしょう。そういう意味では、最後の最後まで大化けした尋常でない昭和の宰相でした。101歳大往生、後々後世まで語り継がれる存在だと思います。

2019年10月17日 (木)

神田古書店街で本を買う

東京神田の古書店街へ四柱推命の書籍を買い求めに行きました。子平研究会の勉強会には長い間欠席していますが、講師である小山内 彰先生が講座受講生に新刊本(前版の大幅増補改訂版)発刊の連絡が入ったのです。先生ご本人にメールで申し込めば郵送してくれますが、受注生産で日数がかかる上、郵送料もかかります。神保町にある取扱店に在庫があることを確認して出かけることにしました。
  「基礎から最高峰を目指す 四柱推命の本(増補改訂版)」上下巻 です。値が張り上下で7200円。久し振りに神田神保町古書店街を訪れましたが、ここは古書のメッカであると同時にスポーツ用品店街でもあります。プロテインサプリなどを見ようと、なじみの店を覗きましたが、しばらく来ないうちに店名も変わり、商品棚も情けないほどに小さくなり、ベルトやグローブなども品揃えが乏しく、ジムのプロショップしか選択肢がなくなってしまいました。本を手に入れた後は、開店一番乗りで洋食レストラン 「ランチョン 」(千代田区神田神保町1-6)で昼食。明治大学、専修大学のキャンパスがあり大学生や、教職員などに混じって日替わりランチを食べました。神保町には名曲喫茶や、自家焙煎珈琲のレトロなカフェがたくさんあります。新刊本を片手に早速食後の珈琲を飲みたかったのですが、一斉にサラリーマンが繰り出し混雑し始めた界隈から、今日のところは退散しました。

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                                    古書店街風景。 中央、原書房が目指す取扱店(新刊本を含む占い関連専門書籍コーナーあり)

                                       
                                   老舗レストラン 「ランチョン」

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                                  本日の日替わりランチ、平目フライ&ポーク煮込み  税込み 1000円也


夕刻、かみさんが10月4日の内視鏡検査細胞診結果を聞いて帰宅しました。胃ポリープ(Class 1)、 大腸ポリープ(Class 2)はいずれも良性で心配はないとのことですが、医師に質問することなくポリープの性質、由来は不明のままです。悪性ではないので、まぁ いいでしょう。

2019年6月16日 (日)

安倍さんの陰り

最近の安倍外交の続く失敗。

①ロシアの卓袱台返しの北方領土協議の停滞。 反米協調のための中国からの四島返還阻止の要請によると噂されています。中国の海洋戦略で北極海への通路、日本海支配のために南千島海域を日米同盟の支配下にすることを阻止させるため、習近平がプーチンに強く働きかけていると推測されています。

➁尖閣諸島への執拗な中国公船の侵入。連続64日接続水域侵入は13日で止まったようですが、明らかに公船パトロールの既成事実化を狙った異様な戦略で、北方領土に対する中露協調と併せて、中途半端な安倍さんの中国すり寄りのお返しがこれです。要するに、一時的な親交は中国にとってあくまでもかりそめ、またはイリュージョンに過ぎない、ということです。

③対韓国外交の手ぬるさ。岩屋防衛相のチョンボ、といい、慎重に過ぎて経済制裁を実行しようとしても、米国、中国どちらを選択するか、丁々発止と韓国を追い詰めている米国の意向を考えると、いつまでたっても韓国を日本が制裁を実行できなくなりつつあります。日本の経済制裁=半導体生産に必要な素材輸出停止、工作機械輸出停止をすれば、韓国の基幹産業は大きく毀損をします。それこそ、経済制裁が有効なはずなのですが、おそらくこの状態では韓国の締め上げは、米国から介入があるでしょう。いつまでたっても、有力な対韓外交が進められない、ということです。

④そして、今回のイラン訪問の失敗。イランの政権内に緊張緩和に反対する強硬派が予想以上に強く、イラン政権中枢も制御できていないこと、安倍会談中を狙って、タンカー攻撃をしたのは、安倍に恥をかかせるためだったのでしょうが、タンカーが日本の支配船と分かって狙ったかは疑問ですが、安倍さんも憤慨して、日本民間船を被害に合わせたことに強く抗議をしておくべきだったと思います。安倍さんもなにも反応せずすごすご帰国したのは、習近平がシリア爆撃を告げられてトランプにしてやられた米中会談を思い出します。やはり、複雑怪奇な中東政治、イスラム圏外交は、ド素人の極東政治家には無理難題でしたか。緊張緩和に手を挙げたのは具体的算段があったわけでなく、「志(こころざし)や良しなるも、勇み足」か?

 

安倍晋三さんの得意の外交もそれぞれより難しい局面に踏み込み始めていて、一筋縄の戦術では対応できず、安倍さんの外交は往年の勢いを失いつつあると感じます。子平によれば、66歳来年まで活躍を期待できますが、その次の年、2021年67歳からは運勢の転換点を迎えます。

 

今日は午後、半日をかけてジムのスタッフの八字鑑定をしていました。正直にいうと、久し振りに細かく鑑定を試みたので、ドッと
疲れました。おまけに、鑑定のポイントが、どんどん忘却の底なし沼に落ち込んで、浮き上がって来ないことにイライラしました。

2019年6月13日 (木)

惜しい子平アプリ「干支解明」

午後、今月5回目ジム。 有酸素運動その他生活習慣改善で、頸動脈プラークが縮小したのであればますます継続しなければならず、また心肺機能を強くできればCOPD進行を遅らせることが期待できるので、今日もインターバルを入れたクロストレーナーで始めました。一般的に、ボディビルダーは有酸素運動に熱心ではありません。長時間有酸素運動をするとエネルギー源を筋肉分解で得る現象(カタボリック)が起こり筋肥大が妨げられるからです。

       インターバル20分(30秒全力疾走+2分ジョギング)を含み40分 クロストレーナー+下半身 筋トレ75分  負荷総重量 91.8トン
       +バイク30分

で終了。両手首に痛みがあり胸筋、背筋が全くできず、一晩明けて軽減したら、上半身は明日にします。

ジムの受付スタッフの女性から、四柱推命で看てくれ、という希望があり、久し振りに出生時の八字と、10年毎の大運を図に書いていました。インターネット上に私と同じ子平研究をしている人が、極めて秀逸なアプリを公開していて、命式(出生時の年月日時の干支が瞬時に出てくる)を調べるのに重宝していました。Yahoo! geosities というWebで操作できたのですが、この3月でサービスが終了して困りました。暦のページを繰り続けて作業をするので、やたら時間がかかって困りました。その秀逸なアプリは、パルティア Parthiaさんという人の『 干支解明~干支暦・大運計算 』というソフトで、地球上の緯度・経度、夏時間の適用、そしておそらく16世紀ころからのすべての日の干支暦が組み込まれた、いまだ他に目にしたことがない天才的な、優れたプログラムでした。パルティアさんのブログは、このソフトを2014年に公開した後、書き込みなく、geocitiesの外では検索できず、まことに残念ながらコンタクトする糸口が見つかりません。どなたか、このアプリを使える方法をご存じであれば教えてほしいものです。前に、このアプリで得た、命式の一例を下に掲載しておきます。

EU離脱推進派で、次期 英国首相の有力候補とされる政界寵児 ボリス・ジョンソンです。この命式によれば、すでに人生のピークは過ぎていて、一国の首相の大役が務まる大運ではありません。

 

                     (ダブル・クリックで拡大できます)

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2018年9月 8日 (土)

トランプ大統領 VS マティス国防長官

大胆な中国包囲網の作戦進行と背水の陣となってきた米国内メディア、民主党勢力との反トランプキャンペーン、暴露合戦で、どうも雲行きが安全保障の要のジェームス・マティス国防長官との確執に至ったようです。マティスが大統領をして『 小学生並みの理解力 』と陰口を叩いているとされています。

夕刊フジ記事http://www.zakzak.co.jp/soc/news/180908/soc1809080004-n1.html?ownedref=not%20set_main_newsTop

万一、それが事実だとしても、聡明なマティス国防長官による、トランプの評価は的確だと思えます。ただし、自尊心の強いお二人だけに、マティスも嫌気がさしてあっさり国防長官を退任するかも知れません。トランプにとってマティスを閣僚から追い出すことの損失はとんでもなく大きな痛手になるのは間違いないし、予想よりすこし時期が早すぎると思えます。
     ブログ2017年2月6日をご覧下さい。
   北朝鮮、南シナ海での軍事衝突が起こりかねないこの状況で、日本の安全保障上、最後の信頼すべき政権中枢なのに、この事態は由々しきことになるに違いありません。

2018年7月26日 (木)

岸田文雄 自民党政調会長の八字

先日自民党総裁選への不出馬、安倍晋三現総裁の支持を発表した岸田文雄 政調会長の八字を看てみました。 祖父、父と衆議院議員の家庭に生まれ、広島の選挙地盤を引継ぎ、すでに衆議院9期当選、毛並みの良さとそつのない人柄で、若い時から総理総裁候補と期待されていました。55歳で安倍内閣外務大臣に就任、日韓慰安婦問題合意を成し遂げ、今年の総裁選出馬を睨み閣外に出たものの、党政調会長となってからはすっかり影が薄くなっています。

外務大臣時代はかなりの功績があったように思えますが、ご本人は難しい対中国、韓国外交で疲労困憊、辟易していたとの噂もありました。後で述べるように大運を看ると、この時期は本人にとっては人生最良、敢えて言えば、一大臣でなく首相にでもなっているべき時期でした。

岸田文雄 1957年7月29日 東京生 生時推定

時日月年
己壬丁丁
酉寅未酉              大運
                            87  77  67  57  47  37  27 17  07
                            戊  己  庚  辛  壬  癸  甲  乙  丙 丁
                            戌  亥  子  丑  寅  卯  辰  巳  午 未

ボンボン育ちで、かつ見た目のハンサムぶりから代議士にありがちな泥臭さを感じませんが、 八字は政治家が適職ともいえる性格を示しています。周囲の動向をよく察知し、弁もたつのですが、がむしゃらに自分自身を追いこむ必死さに欠けるところが唯一の粗としてあります。 父親の選挙地盤を継いで36歳で初当選、37歳の大運から才能を開花、44歳で入閣、以来将来のホープとして注目を浴び、55歳で重要閣僚 外務大臣に就任します。37歳から晩年にかけて、本人ならではの、理想を掲げ才能を発揮する生涯を送りますが、57歳から62歳までの6年間が最も活躍をする期間。総裁選出馬断念を発表した今年で61歳、3年後の総裁選はすでに64歳でその時期を逃すことになります。大運では63歳から、多忙さから遠い、健康的なゆったりした生活を送る暗示があり、国会議員のなかでも最も多忙な総理大臣の任にはないということです。年齢からみて次回も首相の目はなさそうです。

今回の総裁選は、安倍晋三さんと石破茂さんの一騎打ちで、しかも安倍さんの圧勝という予想がもっぱらですが、石破さんはこの敗北で消え去ることはありません。意外や意外、現在の石破さんは政治家として最も活躍する大運の中にあり、総裁選後も、安倍さんの目の上のたん瘤、まだまだ次期選を目指す位置に残っていそうです。どちらもかなりの強い運勢の中にあるので、これからお二人のバトルがどう展開するか一見の価値がありそうです。なお、 安倍さんの大運についてはこのブログ2013年3月20日および2016年12月10日、石破さんについては2014年9月10日をお読みください(繰り返し申し上げますが私は、石破さんの総理総裁選出を望んでいません)。

 

2018年7月 5日 (木)

織田信長の八字と探究心

NHKの歴史番組でよくお見かけする日本史学者の本郷和人 東大史料編纂所教授や、磯田道史  国際日本文化研究センター准教授の最新書を購読していました。

    本郷 著「日本史のツボ」(文春新書)と磯田 著「日本史の内幕」(中公新書)です。

両先生とも古文書(こもんじょ)などの一次資料を丹念に読みこなし、多方面から一事件を分析して、歴史上勝者の粉飾記録に惑わされることなく事実を検証していくことを身上とされる懐の深い学問スタイルを持っていて、それを余すところとなく示した読物です。
本郷先生の書物ではとくに『第2回 宗教を知れば日本史が分かる』を読むと、中世近世史で為政者が宗教に対してどのような施策を採ったか、とくに徳川政権が仏教の反権力の勢いを削ぎ堕落させたかが記されていて興味が尽きませんでした。

また、磯田先生の古文書探索を事細かく、またいかにも生き生きと記録をあたかも面前の出来事のように再現させる筆力に感心させられますが、この文章力はテレビの画面で、生き生きと戸板に水を流すように愉快に喋って視聴者を魅了する先生の姿を彷彿とさせます。
読んでいて、とくに面白かったのは戦国武将 織田信長の生年月日生刻に関する記載です(125~127頁 第4章のうち『信長と同時刻生まれの男』)。 従来の記録では、信長は天文3年5月12日生まれとされているそうですが磯田先生調べの新知見としては、天文甲午年(三年)五月二十八日子の刻 としています。これは現在使われているグレゴリオ暦に直すと西暦1534年7月19日 午前零時~午前1時(甲子刻)と言うことになります。子平でその性格、生涯の大運を看てみると、好戦的、勇猛果敢、非情で残忍な武人というよりは、

             情緒豊かな叙情的人物(まれに鬱病になるほど神経症)、情愛家。
             理詰めの思考に馴染まず直感的。ただし非信仰。
             内向的、マニアックな文学者や哲学者の気質

に見えます。残念ながら、従来の信長像に遠いので、この誕生日データによる八字は本当かな?と思えてこれ以上書きませんが、この頁で面白かったエピソードは、

            織田信長は自分と同じ生年月日同時刻の者を配下に命じて探し出し、面会の上、生年月日が
           人間の運命を決めるものか確かめようとした出来事でした(現存する史料「朝野雑載」による)。
           探し出した男は、みすぼらしい極貧の男。信長がその極貧男に向かって「天下人の自分と大違いじゃの」
           と馬鹿にしたところ、極貧男が言い返した。
           「信長様は今日一日、天下人の楽しみの中に生き、私は今日一日極貧者の苦しみの中に生きている。
            それだけに過ぎない。お互いに明日の運命は知れぬ点では同じ」・・・・・と。
          

果たして生年月日で人間の運命が決まるのか疑問をもって、そこまでして検証を試みた信長の好奇心、探究心が面白く、結果は別にして大変楽しんで読ませてもらいました。よく似たエピソードが中国明王朝 太祖 朱元璋(1328~1398)の逸話として残っているとこの本に書かれています。朱元璋は皇帝の地位を取って替わられることがないか恐れたことがその動機です。いすれにせよ、生まれた時刻によって得られる占いが、人生を決定するのかどうか、検証してみようとしたこの二人の歴史的偉人の探究心に畏敬の念を持ちます。

2018年6月23日 (土)

楡野鈴愛の八字

にれのすずめ、と読みます。現在NHK総合テレビで放送されている朝ドラ「 半分、青い。」の主人公です。今朝の放送では、故郷
岐阜の幼馴染みで、生年月日が同じ律(りつ、工学科 大学院生)と5年ぶりに再会し胸をときめかせる筋書きでした。主人公は、幼い頃に左耳失聴になりながら、高校卒業後漫画家を目指し、25歳にしてようやく雑誌連載のデビューを果たします。恋心を抱きながらも別れていた律 青年と故郷で再会する場面で今週は終わるのですが、この朝ドラは、おっちょこちょい、お人好しだが、真っ正直な主人公の悪戦苦闘ぶりがなかなか面白く描かれていて、欠かさず見ています。
   ハンディキャップにめげない主人公を、18歳の若手女優 永野芽郁(ながの めい、芦田愛菜ちゃんそっくり!)さんが好演しています。脚本は、岐阜県出身の脚本家・映画監督の北川 悦吏子さん(56歳)の作品。北川さんは、49歳の時、炎症性腸疾患で大腸全摘出、51歳では、聴神経腫瘍(良性の脳腫瘍の一種)で左耳失聴という大病歴の持ち主。最近の週刊文春にインタビューが掲載されて知りましたが、その病歴にめげずに活躍する姿に感心させられています。

ところで、今朝の放送では、鈴愛の出産を取り上げた産婦人科医(余 貴美子)の出産アルバムで、 鈴愛の誕生日と生まれた時間が明らかになっていました。

   1971年7月7日 14時25分 岐阜県生まれ

フィクションの物語の主人公ですが、この八字で表れるはずの鈴愛の性格や運勢を看てみました。もちろん座興の類いです。

時日月年
己癸甲辛
未巳午亥

     大運        80  70   60  50  40   30  20  10   0
                  癸   壬  辛  庚   己  戊  丁   丙  乙
                   卯   寅  丑  子   亥  戌  酉   申  未

これによると、性格はがむしゃらで、自分の意思を貫き通そうとしてマイペース。協調性に欠ける点が強いので会社勤めは向きません。 自己表現や意思を表出する事は巧みだが、大志を持ち実現困難でも夢をかまわず抱くので、時に大言壮語やほら吹きと言われることがあります。やや内向的なところがありますが、全般に知性や情緒がバランスよく備わり、人間的には成熟度が高い人物。

人生の流れをみると、晩年まで健康面では(片耳のハンディは別にして)心配はない。
ただし、人生最良の時期は10歳から34歳までの成長期から青年期のやや早い年代。その後60歳代までも、この人ならではの個性的な才能で活躍する機会に恵まれますが、この若い時の成功の度合いがその人生を決定づけることになります。
  架空の人物で、しかも女性なのでナンセンスな話かも知れませんが、この八字は、平凡な会社勤めに向かず、すぐれた政治家に見られるものです。
ドラマでは現在25歳、駆け出しの漫画家でこれから山あり谷ありで、これからの人生がどのように展開していくのか楽しみですが、当然のこととして、子平推命に無縁であろう北川悦吏子さんの脚本では、この主人公をどのような人生を送らせようとするのか、この八字と関係のないストーリーになるのか、 秘かな楽しみができました。

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